テクノロジーとアートの融合で日本発の新しい文化を創造する『メディア・アンビション・トーキョー』

新しい東京の「価値」を世界中に発信するイベント、メディア・アンビション・トーキョーが2月26日にスタートした。

山下祐司| Photo by mat,Yuji yamashita

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世界に東京をアピールし続ける

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熱気あふれる会場
【写真:MAT】

「メディアアートはひとつのシンボル。テクノロジーとデザインを含めて産業、工業領域の積極的な参加ができるいい機会だと思っている。

 アートとテクノロジーを中心に分野を横断することで、商業的な売買を目的としたイベントでは叶わない化学反応が起きている」と谷川さんは話す。

 今回で4回目をむかえたMAT。メイン会場が六本木ヒルズに戻り、展示期間も25日と1年ぶりに充実した体制を整えた。来年も着実に展示場所が増えるという。

「昨年は工事の関係で六本木ヒルズが使えなかった。そのかわり都内7ヶ所に広げた。今年は六本木ヒルズという起点を持ちつつ、都内9ヶ所で展示があり、各所でトークイベントも開催される。

 コアと面での広がりを両立できた。理想の原型がここにある」

 目指すのはミラノサローネ国際家具見本市のような、世界中の人々がが“わざわざ”足を運ぶイベント。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック以降にも残り、東京を世界にアピールし続ける中核的なイベントになること。谷川さんが説明する。

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MAT実行委員会 谷川じゅんじさん
【写真:山下祐司】

「ミラノサローネでは家具の売買だけでなく、アーティストたちが町中で自主的にプレゼンをしている。現在のトレンドと未来を見据えた展示が同居している。

 そこから情報をピックアップし自分自身を更新する機会になっている。町中は実体験を通じたコミュニケーションのきっかけがあふれ、出会いがあり会話が生まれる。

 だからこそ、単純な見本市で終わらずに世界中から10万人をひきよせるほどの魅力が生まれている。東京ならテクノロジーとアートが最も適している」

テクノロジーとアートの融合でどんな未来が想像できるのか、サイエンスニュースでは引き続きMATの作品をレポートする予定だ。

公式サイト:Media Ambition Tokyo 2016

取材・文 山下 祐司

【了】

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