【食べる科学実験】第2回 NHK『ガッテン!』、電気肉の元祖を取材する(全3回)

4月27日(水)、NHK『ガッテン!』で電気肉が取り上げられる。麻布大学獣医学部・食品科学研究室の坂田亮一教授の取材に、野次馬で参加した。

川口友万| Photo by Tomokazu Kawaguchi|シリーズ:食べる科学実験

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簡単だけど危険な鶏肉への通電

ガッテン02
麻布大学獣医学部・食品科学研究室は人呼んで『にゅう肉組』。同研究室が肉と乳製品の研究をしているからだ

 ディレクターの話を聞いていた坂田先生がおもむろに言った。

「僕が映るところは最小限で。よくわかってないし」

 いやいやいや。坂田先生がわかってなきゃ、日本で電気肉をわかってる人はいませんって。

 ディレクターがワニ口クリップをカバンから取り出した。

「こちらで電極をつないでいただくところからお願いしたいと思います」

 ディレクターに従い、テーブルの前に立つ坂田先生。前にデンと置かれる鶏のムネ肉。これに電気を通すと電気肉。肉に電極代わりの釘を刺し、ワニ口クリップで挟んで通電するだけの手軽さだ。

「ワニ口クリップをこう合わせて、バチバチッと火花が飛ぶ様子を見せていただけないでしょうか?」

 ちょ、ちょっと待って、ディレクター! 感電するからそれ、やっちゃいけないから。特に研究室だから、アンペア数は高いけど、停電しちゃいけない機械があるから。

ガッテン02
電気肉の基本形。直接、肉に100Vを通電する。決してマネしないでください!

「結構、家ではできましたけど」

 いやそうなんですけどね、わかりますよ、ちょっとマッドな感じにしたいんでしょ? 

 でもねえ、接触が長いとブレイカーが落ちる可能性が高いし、番組見た人がマネして、感電しても困るし。電圧は100Vですけど、アンペア数が高いから死んじゃうかもしれないですよ。

「そうですかあ」

 じゃあ、これでどうです?

 と私はシャープペンの芯をワニ口クリップで挟み、接触させた。芯が抵抗になるので、ブレイカーが落ちる前に芯が焼き切れる。

 バアッと真っ白に芯が輝き、燃え落ちた。

「……や、やめましょう(涙)」

 賢明です。

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