アミノ酸に隠された秘密 私たちは共食いさせられている?

アミノ酸の一種、Lシステインはインド人や中国人の髪の毛から作られ、流通しているという。インド人もビックリのアミノ酸裏事情について調べた。

川口友万| Photo by Tomokazu Kawguchi

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知らずに食べていたインド人の髪の毛

 味の素が髪の毛から作られるという噂もある。これはあきらかな間違いだが、髪の毛から別のアミノ酸は採れる。L-システインという。

 L-システインは育毛剤やシャンプー、化粧品に使われる一方、なんと食品にも添加される。

 L-システインについて、ネット上のフリー百科事典ウィキペディア海外版にも<食品向けLシステインのもっとも安い原料は加水分解した人間の髪>(筆者訳)とあった。冷凍ピザやパンに使われ、生地を柔らかくする働きをするそうだ。

 私たちは人間の髪の毛入りのパンを食べさせられているらしい。

 ある種のこれはカニバリズム=人肉食ではないのか? イスラム教徒やベジタリアンは動物由来のL-システイン(髪の毛以外に鳥の毛や牛の角からも生成される)に反対、欧州では規制されつつある。

アミノ
Chennai Onlineに掲載された記事「Protein from Hair」

 2002年、インドのポータルサイトChennai Onlineに「Protein from Hair(=髪の毛からタンパク質)」というインドのアミノ酸メーカー、Protchem Industries (India) Ltd社(以下Protchem社)に関する記事が掲載された。

 同社創業者のT.K. Mohanは<髪の毛が満載された日本に向けの貨物>(以下筆者訳)が当初は何に使われているのか知らなかったが、それが<タンパク質に加工され売られている>ことを知り、日本人技術者の協力でアミノ酸製造に乗り出したという。

 インドからのコンテナを開けたら髪の毛でいっぱいだったという噂話を聞いたことがある。

 その時は都市伝説だと笑ったが、いやはや。どんぶりに髪の毛が入っていたとラーメン屋で怒っている場合ではない。麺に髪の毛練り込み済みって、ものすごく失礼だろう。

 インド国内で集められた髪の毛は<手作業でタバコの吸いがらやマッチの端が取り除かれ><髪の毛のオイルその他は熱湯で洗い>流して分解、<髪の毛から取り出されたタンパク質は主に極東の国々>へ輸出される。

(なおインドにはGUPTA HAIRやRAJ IMPEXといった髪の毛商社があり、長い髪をカツラ用、短い髪をアミノ酸用として販売している)

 髪の毛から抽出されたアミノ酸パウダーはビーフスープやピザ、トマトソースなどに使われるという。極東の国々に日本が含まれるのは言うまでもない。

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