「風の印象感じて欲しい」。風を可視化、新感覚のプロジェクトに迫る
作品のコンセプトは“風のビジュアライズ”。昨年の演出をバージョンアップさせたという「Rhizomatiks Architecture」の「Tokyo Colors.」――きらめく風のインスタレーションを体感。
スポンサーリンク「ビジュアライズした光や音から、風の印象を持ち帰ってほしいですね」
「グランルーフのペデストリアンデッキに設置した24ケ所の風向、風速計からデータを取得し統合、計器のない場所のデータ補完を行い風全体のベクターフィールドを作成します。このベクターフィールド上にリアルタイムにパーティクルなどの演出を作成し、光の明滅と音に呼応させます」プログラマー 堀宏行氏
また、今年から新たに加わった國本怜氏が音響を構成している。
作品のデザインコンセプトには“未来を象徴する顔として設計された八重洲口グランルーフの先進性・先端性をイメージとして打ち出す”というメッセージが込められている。では来場者に感じ取ってもらいたいこととは?
「僕らが込めたコンセプトを感じるというより、もっと感覚的にインスタレーションを楽しんでもらえるのではと思っています。立ち止まって風を感じることを普段はあまりしないですよね。個人的な願いですが、意識を向ける事で見えてくるモノがある事に気づくきっかけになればと思っています。ビジュアライズした光や音から、風の印象を持ち帰ってほしいですね」有國氏
「Tokyo Colors.2015」の点灯時間は17時頃~23時まで。展示期間は2016年1月11日までとなっている。きらめく風のインスタレーションを、体感しに来てみてはいかがだろうか。
公式HP:http://www.tokyostationcity.com/101anniversary/tokyocolors/
取材・文 石水典子
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