躍動する昭和の中小企業スタイル!“明和電機”大展覧会、上海初上陸中!

海外でも数多くのパフォーマンスを行ってきた明和電機が今回中国初上陸!「MaywaDenki NONSENSE MACHINE」の魅力に迫る。

石水典子| Photo by Maywadenki

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明和電機、上海でも躊躇なく大暴れ!

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『EDELWEISS_crying sheep(イメージスケッチ)』本展ではスケッチも展示
【画像提供:明和電機】

 声の持っている「機能性」と「呪術性」に着目し制作される「VOICE MECHANICSシリーズ」からは、三つの音でボイスパーカションを再現する装置『ドパチ/モックアップ(試作品)』。

 土佐社長オリジナルのSFの物語が世界観を構築する「EDELWEISSシリーズ」からも、数点が発表された。

「EDELWEISSシリーズ」は、土佐社長が書き上げた「EDELWEISS PROGRAM」という物語をもとに制作されているオブジェ。

「女性とは、そして生物的なメスとは何か?」という疑問がテーマになっていて、「子宮、遺伝子、表層、ファッション、エロス、母性」といったキーワードから作品化している。


動画:『POODLES HEAD in MCAM 』You Tube Vimeo

「EDELWEISSシリーズ」の新作の一つ『プードルズヘッド』は会場で実際に稼働して、肉を模した塊を噛み砕くパフォーマンスが行われた。

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明和電機代表取締役社長 土佐信道氏
【画像提供:明和電機】

 動力となっている本田のエンジンのごう音が鳴り響く。

 土佐社長いわく、「自分の凶暴性を再確認できる」マシーンだそうだ。

 初となる中国での展覧会について「『よくこんなバカバカしいものを一生懸命作ったなあ』と笑ってもらえれば幸いです」とコメントする土佐社長。

 しかし、明和電機のパフォーマンスや作品は、ただバカバカしいだけではない。愛嬌のある見た目の裏にある、コンセプチュアルな設計や洗練されたデザインが、底知れない魔物のような魅力を発している。

 明和電機は2003年にオーストリアで行われる世界的なメディア・アートの祭典、アルス・エレクトロニカでインタラクティブアート部門準グランプリを受賞。

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「明和電機ナンセンスマシーン展 上海・MCAM」の巨大広告【画像提供:明和電機】

 アーティストとして海外からも高い評価を受けながらも、あくまでB級のスタイルを貫く。

 上海っ子の脳内に「なんだ、この作業服の日本人たちは!」と強烈なイメージを残すに違いない。

明和電機公式HP: http://www.maywadenki.com/

取材・文 石水 典子

【了】

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