「風の印象感じて欲しい」。風を可視化、新感覚のプロジェクトに迫る
作品のコンセプトは“風のビジュアライズ”。昨年の演出をバージョンアップさせたという「Rhizomatiks Architecture」の「Tokyo Colors.」――きらめく風のインスタレーションを体感。
スポンサーリンク開業100周年を迎えた東京駅の記念イベント『Tokyo Colors.』
光と音のインスタレーション「Tokyo Colors. 2015」が東京駅八重洲口のグランルーフで、実施されている。全長約230mのグランルーフデッキと駅前広場前に設置されたLEDライトが、瞬間ごとに変化しながら流れるような動きで明滅する。
作品動画:Tokyo Colors.2015 official movie
作品のコンセプトは“風のビジュアライズ”。先進的なインタラクティブ作品を数々の商業施設で手がけてきたRhizomatiksの建築部門「Rhizomatiks Architecture」が制作、有國恵介氏が企画・プロデュースを担当した。「Tokyo Colors.」は、今年で二回目の開催となる。昨年の演出をバージョンアップさせたという作品について、話を聞いてみた。
「『Tokyo Colors.』は2014年12月20日に開業100周年を迎える、東京駅の記念イベントの一つとして企画されました。普段グランルーフ2階のペデストリアンデッキを通る人は少なく、せっかく眺めが良い場所なのに通り過ぎるのはもったいない。そこでLEDの配置はデッキ上に上がって回遊してもらえるような導線を意識しました。またグランルーフは、海からの風が丸の内方面に流れ込む『風の道』が計算された構造で作られています。風を演出に使うことが、この場でしかできない表現に繋がるのではと考えました」プランナー 有國恵介氏
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