時空を超えて偉大な芸術家ミケランジェロの体を「診察」  天才が抱えていた病が判明

偉大な人物ほど死後も人を引きつける。88歳で亡くなる数日前までハンマーを振りかざしていたミケランジェロは時を超えイタリアの医師たちを魅了した。

山下祐司| Photo by Getty Images

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医師たちが注目したミケランジェロの左手

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あまりにも有名なダビデ像
【写真:Getty Images】

 ルネサンス期に大活躍した世界で最も有名な芸術家ミケランジェロ・ブオナローティ。

 教科書にも載っている筋肉もりもりなダビデ像(アカデミア美術館)やピエタと呼ばれる磔刑で死亡したキリストを抱きかかえるマリア(サン・ピエトロ大聖堂)の彫刻、絵画では新約聖書のシーンを描いた天井画や最後の審判(システィーナ礼拝堂)で有名な芸術家だ。

 ミケランジェロほど偉大な芸術家になると死後も彼をほっておかない。フィレンツェ大学のデイビット・アッツェリー医師たちは、ミケランジェロの体に興味を持ち、時空を超えて「診察」した。2月2日、医学誌「Jornal of Royal Society of Medicine」で公開された。

 非常に長生きだったミケランジェロは、88歳で亡くなる直前までハンマーとノミでロンダニーニのピエタ(スフォルツェスコ城博物館)を製作していた。

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サン・ピエトロ大聖堂のピエタ
【写真:Getty Images】

 遺体が埋葬されているのはフィレンツェにあるサント・クローツェ教会。研究とはいえ、約450年前に亡くなったミケランジェロと「ご対面」とはいかない。

 まして、レントゲン写真が残っているわけない。日本ではまだ武士が戦っていたころだ。

 彼らがとったのが肖像画から診察する方法。注意深くミケランジェロの肖像画を観察して分析した。

 研究チームが注目したのがミケランジェロの利き手である左手だ。調べられたミケランジェロの肖像画は3つ。

 1535年と1544年の存命中に描かれた肖像画と、死後36年後のもの。ミケランジェロが60歳から65歳の時にあたる。

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