吸うエナジードリンク? 徹夜も平気な電子カフェインがヤバっ!
海外のクールなITキッズの間で、最近ブレイク中のカフェイン電子タバコ『イーグルエナジー』。吸うカフェインを体験した。
スポンサーリンク吸ってみた! 頭は爽快に!
そもそもこいつは何なのか? メーカーサイトによると、
「エナジードリンクよりも効果的かつ素早くカフェインを吸収し、なおかつカフェインも砂糖もその他のカロリーもカットされた技術」
として開発、ガラナ由来のカフェイン、タウリン、朝鮮ニンジンを配合した、文字通りの吸うエナジードリンクなのだ(グッズ出したり、エクストリーム系スポーツのスポンサーをしたり、露骨にレッドブルの後追いプロモをしている)。
500回の吸引が可能で、1回に10~20回をパフ(スパスパ吸う)するとエナジーがブーストされるそうだ。
カフェイン含有量は1mlあたり0.08%。1パフで約2mlが吸引される。
コーヒー一杯150mlあたりカフェイン100mgなので、20回吸ってもコーヒーにはまるで及ばない(コーラ1缶と同量だそうだ)。しかし肺からの吸収は胃からよりも桁違いに速いので、効果的とのこと。
3日ほどして届いた。プラスチックケースから出し、吸ってみる。吸い口の反対側にLEDが仕込まれていて、吸うと青く光る。怪しい。続いて甘ったるい味がして驚いた。オロナミンC的な味だ。
タバコの要領で、ひと口吸ってから息を吸い込んで肺に入れて吐き出す。煙ならぬ水蒸気が口から盛大に出て面白い。
吸うのはいいのだが、10~20回? 結構な回数である。味はすぐに慣れたが、一度に吸えるか、こんなに? タバコの感覚でボチボチ吸って20分ほどかかった。
吸っている間、肺が温かくなり、カフェインだからなあと納得。カフェインは体内の血管を拡張し、血流を増やすのだ。
面白いことに、カフェインは脳の血管は収縮させる。交感神経を刺激して意識を覚醒させ、体を戦闘モードに切り替える。
(あ~こういうことかあ)
約1時間後。ふっと頭の中のもやもやが晴れた。すっきりした。イケないお薬のように、シャッキーン! みたいな感じは全然なく、よく寝た翌朝の気持ちのいい目覚めといった感じか。
カフェインの受容体はドーパミン(脳内の快楽物質で、興奮や覚醒を司る)の作動神経細胞を抑制する。抑制されるのでドーパミンが出っ放しになって、気持ち良くなる。
受容体の感受性は遺伝的に決まっている。日本人などアジア人はカフェイン感受性が鈍い=ドーパミンを抑え込む遺伝子型が多いのだそうだ。
日本茶をがぶ飲みして平気なのは、カフェインで興奮しにくいから。欧米人はカフェインで興奮しやすいので、レッドブルやイーグルエナジーに人気が出る。
アマゾンのレビューによると、効く人は眠れなくなったらしい。体質だなあ。私は遺伝子型がアジアンなのだろう、頭がちょっとすっきりしておしまいだった。ちょっと残念。よく眠れたしね。
取材・文 川口 友万
【了】