【あぶない医学のおかしな常識】第4回 デトックスで毒素を排出しよう!って、毒素ってなんだ?

非科学的インチキ医学をやっつけろ! アルファブロガー、五本木クリニック院長・桑満おさむ先生のブログから医学エッセイを厳選してお届けします。

桑満おさむ| Photo by Tomokazu Kawaguchi|シリーズ:あぶない医学のおかしな常識

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民間療法用語であるデトックス

くわまん04
桑満おさむ 五本木クリニック院長
レーザー治療を中心に、シワ、しみ、たるみ等の治療を行う。
横浜市立大学医学部 卒業。目黒区医師会がん検診委員長。
目黒区医師会 地域医療公衆衛生委員。

 私は西洋医学ガチガチであるように見えて、実は「おばあちゃんの知恵」的民間療法のファンです。

 おばあちゃんの知恵って身近にあるものを使用して、問題を解決するのですから、米国海軍ネイビーシールズや特殊空挺部隊SASのサバイバルっぽくて好きなんです。

 若い医師に当院で働いてもらう時、

「聴診器がなくても血圧を計る事ができますか?」
「指輪がハマりこんで取れなくなった場合、指輪を切らないで外せますか?」
「気管切開をする医療機器が無い場合、どうやって直接気管に空気を送り込めますか?」

 なんてことを尋ねて驚かれることもあります。

 原始的ですが、身の回りにあるものを使用して、ある程度サバイバルができないと医者としてはやや難あり。

 少し話が外れましたが、私が愛して止まない「おばあちゃんの知恵」的民間療法なんですが、どうしても許せない用語が「デトックス」です。

 たぶんデトックスって、解毒を意味するdetoxificationから派生した言葉だと予想されます。

くわまん04
五本木クリニック 美容皮膚科 
〒152-0001 東京都目黒区中央町2-18-14
フリーダイヤル 0120-70-5929[お電話受付]平日9:00~18:30
診療時間:月・火・水・日 9:30~18:30
     金・土 9:30~20:00

 たしかに医学では解毒という治療法が存在します。

 たとえばジメルカプロールという薬物は重金属の中毒の解毒に使用しますし、プラリドキシムヨウ化メチルはパム(PAM)と呼ばれ、農薬で自殺を計った場合に使用されます(特殊部隊的使用としてはで、あのサリンなどの神経毒にも効果があり)。

 しかし、現在一般的に使用される「デトックス」は存在するのかしないのか明確ではない、なにがしらの「毒素」を、食べ物、サプリ、特殊な薬物を使用する事によって体外に排出するという意味で使われています。

 特に水銀に代表される重金属を排泄される効果があるとされるサプリメントなどは海外でも、もてはやされている状況です。

 重金属を対象としてデトックス効果を謳った場合、使用・服用した後に血液中の重金属が減っている事が明らかになれば効果があったと証明できます。

 しかし残念ながら、医学的検証に裏付けられた確かなデータは存在しないのです。

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