【月刊ムー編集長 三上丈晴 VS と学会重鎮 皆神龍太郎】 第1回「ムーの読者は、ムー読んでるって言わない」 (全3回)

月刊ムー編集長の三上丈晴氏とトンデモ本を批判的に楽しむ団体「と学会」の皆神龍太郎氏のビッグ対談! まるで知られていない、ムーの裏側を暴露!

川口友万| Photo by Masahiko Taniguchi|シリーズ:月刊ムー編集長 三上丈晴 VS と学会重鎮 皆神龍太郎

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熱心すぎるムー民から熱心な編集長へ

ムー
三上丈晴
月刊ムー第5代目編集長。筑波大学自然学類卒。『歴史群像』編集部3か月を経て、入社1年目から『ムー』編集部。2005年に5代目編集長就任。テレビ、ラジオへの出演も多く、昨今のオカルトブーム再燃は三上氏の多大な働きによる。
【写真:谷口雅彦】

 月刊ムーを読んだことがある人はあまりいないだろう。しかし月刊ムーを知らない人もまた少ない。

 多くの人がUFOや幽霊のことが書いてある非科学的な変な雑誌として、月刊ムーを認知している(と思う)。

 しかし実際はというと、編集長の三上さんは筑波大学で素粒子論をやっていたバリバリの理系で、非常にロジカル。そんなサイエンスな人間がなぜムーに?

 対するのは、疑似科学やオカルトをぶった切ることで有名な『と学会』の皆神龍太郎さん。

 この方は作家である一方で、新聞社の元科学記者であり、東工大で三上さんと同じように理論物理学を修めていたりする。

 とても論理的思考をする皆神さんだが、月刊ムーを創刊号から、ほぼ全号を自ら自炊してデジタル化して常時持ち歩いてもいる。

 ムーの読者を“ムー民”と呼ぶが、皆神さんは科学ジャーナリストでありながら、筋金入りのムー民なのだ。

皆神:今日は「科学をわかっていないバカがムーを作っている」というムーに対する誤解を解こうと思っています。

 科学をわかっていないんじゃなくて、わかっていても、こういう方向に人は行ってしまうことがあるという具体例として三上さんをご紹介したい。

三上:反面教師としてね……こうなるなよ!

皆神:三上さんはムーの読者からムー編集長にまでなった唯一の立志伝中の人物だけど、ムーいくつくらいから読んでいましたか?

三上:えーと、中一ですね。

皆神:ムーの読者欄にイラストも投稿してたんでしょ?

三上:昔、漫画家になろうと思ってたんだもん。

皆神:それはムーが創刊してどれくらい後のことなんだろう?

三上:ちょうど月刊になったころかな。79年創刊なので、2~3年目ぐらい。 その前は『UFOと宇宙』。叔父さんが読んでいて、いとこも読んでていて、それに影響されたかな。

『UFOと宇宙』って、最初のタイトルが『UFOと宇宙 コズモ』だったよね。そのあと『コズモ』って科学誌でたじゃないですか。同じころに科学誌の『ニュートン』も出た。

皆神:科学誌の創刊ブームとムーの発刊って、なんか時期が接近してるんだよね。

 それで三上さんは、UFO、宇宙、オカルトというところにまず興味を持って、その後、真っ当な物理学の素粒子も勉強したけど、でもやっぱりオカルトへと戻ったという遍歴なのかしら。

三上:戻ったというか、自分のなかでは整合性がとれてる。あ、あとさ、80年代に言葉で『ニューサイエンス』ってあったでしょ?

皆神:ああ、あった、あった!

三上:1980年代にニューサイエンスのシンポジウムが筑波であって、それが筑波大を志望した理由のひとつでしたね。

皆神:気功なんかを科学しようというシンポジウムで、後で本にもなったよね。

 あのころは、科学文明に対抗する文化、ヒッピームーブメントとか、いわゆるカウンターカルチャーに憧れる時代だったんですよ。

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