食べる順序は米より魚や肉が先。血糖の急上昇を抑えて糖尿病予防

目線を下げると、視界に入るのはふっくらとしたお腹。不健康だとわかっていても抑えられない食欲。それでも、ささやかな抵抗はできるかもしれない。

山下祐司| Photo by Ashinari

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2050万人もいる糖尿病予備軍

糖尿病予防
こうなるまえに……【写真:写真素材・足成】

 食べる物を変えずに、食べる順序を変える。それだけで糖尿病の予防につながるかもしれない。そんな“都合のいい”食べ方を、関西電力医学研究所のチームが発表した。同研究所で副所長を務める矢部大介医師は「糖尿病やその境界型の人だけでなく、健康な人にも適した食べ方です」と話す。

 欧州糖尿病学会の学会誌「Diabetologia」に昨年末に掲載されたこの研究では、ご飯とメイン料理になる魚、肉の食べる順序を入れ替えた影響を調べている。
  
 生活習慣病の一つである糖尿病は、血糖値が常に高くなり、網膜症や腎症など様々な合併症を引き起こす。厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば、2012年の時点で糖尿病が強く疑われる人と、その可能性を否定できない「予備群」の合計は約2050万人いると推計された。

 食後の急な血糖の上昇も、合併症である心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす要因。
「国際糖尿病連合の出しているガイドラインにも、急な血糖変動の改善が明示されています。血糖の変動を抑えると将来的な合併症の予防につながります。そこで、なるべく薬を使わずにできる治療法を考え、“食べる順序”に着目しました」と矢部医師は語る。

 一度、糖尿病にかかってしまうと厄介なのが糖尿病の食事療法。主治医の指導した1日の総摂取カロリーをもとに、食品交換表を用いて、細かく調べながら献立を考えなくてはいけない。

「良い治療薬があっても、食事が変わらなくては薬の効果も低下します。食品交換表に添って献立をいちいち考えるのも大変な作業です。だからこそ、無理なく続けられる効果的な食事療法を探す。この研究のポイントはそこにあります」(矢部医師)

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