シャチやサメが夜空を泳ぐ。新感覚の夜景を生み出した高度な技術とは

主要都市のタワーや展望台に空間演出し、ファンタジックな夜景を表現するネイキッドの「CITY LIGHT FANTASIA」。見たものを非日常的な幻想の世界へ誘う――。

石水典子| Photo by nakid

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演出を支える高度な技術と新しい発想

CITY LIGHT FANTASIA
花火が上がると、輝くスノークリスタルに変化する【写真提供:ネイキッド】

 またイルミネーションの時期に合わせて、冬の花火スノークリスタルを新しく取り入れた。

「花火をそのまま模写するのでは本物にかないません。Fireworks(ファイアーワークス)を使った映像である以上、デジタルでしか作れないものでないといけない。そう思索した結果、万華鏡のように変化する雪の結晶を思い付きました」

 これらの映像を浮かび上がらせるためには、窓に貼るフィルムの透明度が重要だ。CITY LIGHT FANTASIAは、ガラスにプロジェクションマッピングが可能になったことで実現した。

「今コンテンツではJX日鉱日石エネルギー社のフィルムを使っています。以前にも同様の技術があったのですが、白濁して透明度が足りず、映像についても満足のいく映り方をするものがありませんでした。このフィルムは映像が投射されていない昼間に見ても、貼ってあることに来場者が気付きません」

 演出に高度な技術を使っているが、新しい体験を生み出すには発想が重要と村松氏は続ける。

CITY LIGHT FANTASIA
ネイキッド代表 村松氏【写真提供:ネイキッド】

「僕らが行うのはシーン作りで、テクノロジー屋ではありません。夜景が好きな人は多いですし、東京タワーが好きだという人も多い。ですが実際には行ったことがないという人も多いんです。街の象徴となる塔は、住む人が愛着を感じている存在。コンテンツを見に訪れることで、自分の街のリアルがヴァーチャルと融合したような、非日常的な体験をしていただきたいですね」

 CITY LIGHT FANTASIAは、別の都市でも構想中だという。開催期間は各会場によって異なるので、公式HPで確認してほしい。3D映像と融合し現実拡張された見たことのない街の姿を、この機会に体験してみてはいかがだろうか。

ネイキッド公式HP

取材・文 石水 典子

【了】

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