今年の科学はこれだ! ニュートンが35年も愛されてきた理由 【ニュートン編集部が大予想! 01】 

1981年の創刊以来、一般向け科学雑誌のトップランナーとして不動の地位を築いている『ニュートン』編集部に今年の科学動向を教えてもらった。

川口友万| Photo by Tomokazu Kawaguchi , Newton|シリーズ:ニュートン編集部が大予想!

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バカ売れした相対性理論の大特集

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爆発的に売れた、2005年7月号、特集は相対性理論だった【画像提供:ニュートン】

――ものすごく売れた特集はあるんでしょうか?

「基礎物理学的な話が多いですね。

 2005年にやった相対性理論の特集がすごく売れました。

 どのくらい売れたかというと、ニュートンは創刊当時が1番部数が出ているのですが、最大瞬間風速的には同じぐらいの部数まで行きましたね。

 2005年は、アインシュタインが相対性理論を発表してちょうど100年という年でした。

 あまり世間的には盛り上がらなかったんですけど(笑)世界物理年だったんです。

 相対性理論は、うちでも何回も何回もやってるんですけど、そういう年だったので相対性理論を徹底的に詳しくわかりやすく紹介しようと。

 大特集として、82ページやりました」

――相対性理論は人気なのか。わかっているようでわからない科学用語の筆頭ではありますよね。

「あの時は、出版社では珍しい試みかと思うんですけど、一般の読者15人くらいを編集特別モニターと称してして募って、あらかじめ作成途中の記事をメールしておいて読んでおいてもらって。

 会議室を借りてそこで意見や感想を述べていただくという『編集特別モニター会議』をやったんです」

――発売後の読者アンケートなんかは他誌もよくやりますけど、作りかけのときというのは珍しいですね。

「相対性理論ですからやはり難しいですよね。

 モニターの方々に、ここがわからない、ここもわからないって言われて、その意見を踏まえて1ヶ月かけて修正して、また集まってもらって。

 意見を聞いて持ち帰って修正して……3回やったのかな?

 そうやってブラッシュアップしていって、82ページで相対性理論がだいたいわかるという特集ができたんです」

――知ってる人だと知らない人のツボがわからないですものねえ。

「その号は売れましたね。でも、そういうやり方って編集者が書かないとダメなんですよね、偉い先生にそれをやってもらうのは無理なので(笑)

 そのときも監修は宇宙論で有名な佐藤勝彦先生にお願いしました。

 佐藤先生はモニター会議にも来てくださって途中段階から見て頂いてました。

 とにかくわかりやすく! というので作ったのがその号でした。

 今も編集特別モニター会議を1年に1回はやるようにしているんですけど、相対性理論の次の年に同じやり方でやった量子論の特集も売れましたね。

 相対性理論と量子論は物理の2大理論なのでいけるんではないかと(笑)
 
 あと10年くらい前ですが、「周期表」を取りあげたんですけど、それもすごく売れましたね」

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