まるで“ラピュタ”。盆栽が空中浮遊、驚きのアイディアに迫る
苔むした土台から伸びる黒松が、ふわふわと回転しながら浮かぶ。ネット上では天空の城ラピュタの再現と「Air Bonsai」が話題を集めている。
スポンサーリンク風情のあるミニ盆栽が、なぜか空中で回転している。
そのアンバランスな様子が心をくすぐる「Air Bonsai」は、現在、クラウドファンディングサービス・Kickstarterで支援を募集中だ。
発表から数日ですでに8万ドルの目標を突破し、2月1日時点で60万ドル目前。問い合わせが殺到しているという。
製作は「Hoshinchu 」という日本のチーム。
基本的な原理はシンプルで磁力を使ったものだ。
似たような製品に浮かぶ地球儀があるが、「Air Bonsai」はなんと300gまで浮かすことができるという。
だからこそ浮かす「あんばい」が難しい。
25年以上磁石を応用した製品を開発し、磁石のおもしろグッズも販売する株式会社マグファインの萩中暁史さんは
「リング型フェライト磁石と電磁石で、浮かせつつ落ちないようにうまくバランスをとっています。非常におもしろいアイディアだと思います」 と話す。
Kickstarterの説明によれば、Air Bonsaiは土台から2センチほど盆栽が浮く。
盆栽をセットするのは「リトルスター」とよぶ部分で、上限は300グラムまで。土台となる「エナジーベース」は直径15センチの伊万里焼き製だ。
標準セットは磁石の入ったスポンジ製の「リトルスター」と電磁石の入った「エネジーベース」。
それにACアダプターとクッションがつく。オプションとして桜島の火山灰で作った器もあり、これなら入れ替えるだけで、すぐ浮かぶ盆栽が眺められそうだ。
どのようなセンサーとプログラムで、うまく安定した「空中浮遊」を実現しているのか、非常に気になるところだ。
関連リンク:株式会社マグファイン公式HP
取材・文 山下 祐司
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