カラダが証明最先端セキュリティー。体内チップ埋め込みでどこでもスイスイな未来

個人情報を守るためにそのセキュリティ技術はめまぐるしく進化してきた。そして今、自分自身の身体に、自分であるための証を自身に刻む時代が到来した。

岡真由美| Photo by Getty Images

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体内埋め込み
体内に埋め込むのは多少怖いかも? 【写真:Getty Images】

 オランダ在住の男性がNFCチップを埋め込んだ自分の手をかざし、ストックフォルム空港のセキュリティを通過してみせた。

 NFC(近距離無線通信)は、携帯電話などのデジタル機器やICカードで採用され、さまざまな場面で利用されている。

 NFCを搭載したカードや電子機器をリーダーにかざし、データをやりとりする仕組みだ。

 近年海外では、このNFCチップを体内に埋め込んだり、電子タトゥーという形で皮膚の表面に張り付けたりする手法が話題を集めている。

 冒頭に紹介した男性は、技術コンサルティング会社「ソゲティ」の副社長を務めるアンドレアス・スジョストローム氏。

 米粒サイズのNFCチップにスカンジナビア航空のメンバーID情報をアップロードし、注射器で手の甲に埋め込んだ。

 YouTubeで1月8日に公開された動画には、同氏が手をかざすだけでストックホルム・アーランダ空港のセキュリティを通過し、搭乗するまでの様子が映っている。

 スジョストローム氏によると、チップは米デンジャラス・シングス社製とのこと。同社のWebサイトには、彼の使用したNFCチップと注射器のセットが99ドルで販売されている。

 NFCチップの人体への埋め込みは、1年半ほど前から話題になっている。

 2014年5月には米ロサンゼルス在住のゾーイ・クインさんがNFCチップを手に埋め込んだことをブログで公開。

 同年11月にはオランダ人の起業家マルタイン・ビスメイヤー氏らが、仮想通貨ビットコイン情報を保存するNFCチップを両手に埋め込んだと明らかにした。

 2015年3月には、セキュリティソリューションの開発・販売で知られるカスペルスキーの社員数名が、「セキュリティ・アナリスト・サミット2015」の会場で、注射でチップを埋め込むという荒業をやってのけた。

 身体に異物を埋め込むのは嫌、という人には「電子タトゥー」もある。

 2014年7月に米モトローラが、スマートフォンをかざすとロック画面が解除できるNFCチップ搭載の電子タトゥーを発表した。

 これはオーストラリアのVivalinkが開発したもので、同社は2014年秋に「eSkin Tatoo」として米国で一般向けに発売したが、現在は市販されていないようだ。

 日本ではどうか。NFCタグシールは売られているが、身体に直接貼るものはないようだ。

 またチップを埋め込むという行為も、少なくとも公には発表されていない。

 身体に埋め込む(あるいは貼りつける)ことで置き忘れや盗難の心配がなくなり、セキュリティが大幅に向上するのは事実。

 万人向けとはいえないが、利用者は確実に増えるだろう。

取材・文 岡 真由美

【了】

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