会社の『事業報告』に爆笑! 明和電機のお笑いプレゼンテーション
年に一度、アートユニット明和電機が行っているイベント事業報告ショー。大体、事業報告をショーにする企業なんてどこにある?
スポンサーリンクハプニング大歓迎? の事業報告
アジアを含め海外の公演は数多くあったが、中国からのオファーが無かった。スライドには事業報告らしく表なども登場するが、社長の描くイラストも多い。これなら会議や打ち合わせでも眠くならない
【写真:石水典子】
まずは昨年の活動についてである。昨年、明和電機は「活動22年目にして初の中国進出」をした。明和電機史上、最大規模の上海の展覧会は、多くの新作を携えての展示となった。
スライドで紹介された昨年度の国内外合わせた活動は
・上海の印刷機工場をリフォームした私設の美術館で行われた『MaywaDenki NONSENSE MACHINE in 上海』(2016年1月23日~4月10日(好評につき会期延長)
・日本からもエンジニアやクリエイターらが出演し、ハードウェアスタートアップの場として多くの企業が集まる『Maker Faire Shenzhen 2015』(2015年6月17日(金))
・「ナンセンスマシーンズ展」は明和電機が2004年から定期的に行っている個展。秋田では初の開催となった「明和電機ナンセンスマシーンズ展 in AKITA」(2015年11月7日(土)~11月29日(日))等
上海の展覧会で社長に起きたトラブル、「財布を無くす」「スマホを壊す」「40年振りの寒波到来」「奥歯が抜ける」「なぜか部屋に雀の死体がある」など、ウッカリエピソードで楽しませるところはさすがだ。
そしてトラブルが発生。順調に報告が進んでいくかと思いきや、社長、パワポの画像が戻ってる戻ってる!
2時間ほどのイベントは退屈する間もなく時間は過ぎていった。
土佐社長が頭にネクタイを巻いて行うライブパフォーマンスがあるが、
「海外の公演では日本の文化を伝えるために必ず行っています。工員さんがいるといいですが、一人でやっていると花見に来た酔っ払いですね」
明和電機ファンが社長のキャラクターにハマる理由が分かった気がする。アートシーンにおいては世界の明和電機でも、素顔はとぼけたおじさんなのだ。
報告が終わると中小企業の会合らしく、目標売上達成(?)を目指し、ダルマに目を入れた。明和電機カラーのダルマに電動ドリルで目を入れる作業を、静まった会場で一人行う社長。
「あー、微妙だなー」
自分で入れておいて微妙って……、それはこっちのセリフですって。
最後は観客も巻き込み、明和電機の社歌を歌って終幕だ。
展覧会の準備の内容や空間デザインを決めるまでの経緯など、制作の裏側までわかる実に濃ゆいイベントであった。
事業報告ショーはショーなのか?
間違いなくショーだ。明和電機が電気屋さんという設定で活動している以上、青い制服の彼らが登場するだけでショーなのだ。
また見たいと思っても、一年待つことになるのか……。いやはや、実にクセになる。
明和電機公式HP:http://www.maywadenki.com/
取材・文 石水 典子
【了】