【数字という美しき暗号】オリンピックのエンブレムにこんな秘密が! 数学好きから見た世界の見え方
2020年東京オリンピックのエンブレムに隠された秘密をご存知でしょうか? ただ眺めているだけでは気づかない、素晴らしい秘密についてご紹介します。
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東京 2020 オリンピックエンブレム
【提供:The Tokyo Organising of the Olympic and Paralynpic Games】
東京 2020 パラリンピックエンブレム
【提供:The Tokyo Organising of the Olympic and Paralynpic Games】
2020年の東京オリンピックに採択されたエンブレムは、市松模様と呼ばれる江戸時代に流行したいわゆる“チェック柄”を使用したものになりました。
市松模様を用いて単色で描かれた円、この円に不思議な性質がありました。それは、以下のようなもの。
「(オリンピックとパラリンピックのエンブレムに使われてる長方形の)枚数が同じどころじゃなかった。パーツごとの角度も変えないままオリンピックからパラリンピックにできる」~鯵坂もっちょ氏のTwitter投稿より~
長方形の枚数がまったく同じ枚数で、それぞれ角度を変えずうまくスライド(数学用語で「平行移動」)をさせると、オリンピックのエンブレムがパラリンピックのエンブレムになる(もちろん逆も)という驚きの発見!
筆者も以前から彼のTwitterを見ていましたが、この投稿を見た瞬間「なんて着眼点だ」と思わず興奮しました。なぜ、彼はこの事実にこんなに早くも気づいたのでしょう。
鯵坂もっちょ氏に今回の件をいくつか質問し、回答をいただきました。
― 今回のエンブレムの性質を発見するまでの経緯を教えて下さい。
「もともとは、面積を求めようとしていました。
以前の佐野氏のエンブレムのときも、エンブレムが幾何学的でなんとなく数学の問題っぽく見えたので、面積を求めたり、組み合わせを考えたりして楽しんでいました。
そういうことがあったので、私にとってはそれは当たり前の流れでした。
今回のエンブレムをじっくり眺めていたら、まずオリンピックとパラリンピックとで四角ごとの枚数が同じことがわかりました。
さらにじっくり眺めていたらあれ? これもしかして? 回転させなくてもいける…? みたいな感じですね」
まるで数学の問題を解くかのようにエンブレムの模様と向き合った結果、発見に至ったという事なのです。