今年の科学はこれだ! ニュートンが35年も愛されてきた理由 【ニュートン編集部が大予想! 01】
1981年の創刊以来、一般向け科学雑誌のトップランナーとして不動の地位を築いている『ニュートン』編集部に今年の科学動向を教えてもらった。
スポンサーリンク今年で創刊35周年の老舗雑誌
高嶋 秀行さん
1975年、福岡県宗像市生まれ。1997年、東京大学工学部物理工学科卒業。1999年、同大学大学院工学系研究科超伝導工学専攻修士課程修了。読売新聞社青森支局および三沢通信部で、記者として六ヶ所村の核燃料サイクル施設や自衛隊・米軍三沢基地などを担当。2001年10月よりニュートンプレス社で編集者・記者として勤務。現在は月刊誌ニュートンのデスク(執行役員・編集部長)などを務める【写真:川口友万】
応対していただいたのは、同誌編集部デスクの高嶋秀行さん。
――ニュートンは昔からよく読んでいるんですが、今年で創刊何年になるんですか?
「35周年ですね。初代の編集長が竹内均といいまして、元東大の教授で地球物理学者なんです。
私は世代が違うのでニュートンの初代 編集長としての印象が強いんですけど」(高嶋秀行さん。以下同)
――もしかして、映画の『日本沈没』を知らない? 竹内先生といえば、フォッサマグナで日本真っ二つなんですが……。
「『日本沈没』のことは、あとになって知るんですが、私は今年で41歳で、35年前だと6歳なので知る由もなくて。
当時、竹内はNHKの番組に解説で出てたりして、大学教授でテレビやマスメディアに出る人のハシりですね。
それで有名で、東大を退官するにあたってアメリカのナショナルジオグラフィックみたいな雑誌を日本にも出したいという意向がありまして。
いろんな出版社の社長に話をしていって、今のうちの社長と意気投合して出すことになったみたいです」
――もともとの出版は何を出されていたんですか?
「今はニュートンプレスという社名なんですが、もとは教育社という名前でした。
最初はトレーニングペーパーといって、通信教材を主に扱っていました。
それで社長が成功して、いろんな出版事業をやっていって、ニュートンをやることになったと聞いています」
――読者の方は理系出身が多いんですか?
「理系文系という聞き方でアンケートはしていないと思うんですけど、文系の方が多いんじゃないですかね。
昔、科学が好きだったんだけど、物理数学苦手だから文系行っちゃったんだよね、みたいな方が多いみたいですね」