どうなる!? 注目の米大統領選 ヒラリーとトランプの科学スタンスが気になる件
第45代アメリカ合衆国大統領選挙に向け、アメリカでは予備選挙と党員集会が進行中。注目される有力候補の科学・技術に対する考え方をまとめた。
スポンサーリンクヒラリーVSトランプ 科学に関する考え方を比較
現在アメリカでは2016年11月8日に予定されている第45代米国合衆国大統領を選出するための選挙に向け、州ごとの予備選挙および党員集会が花盛りだ。
世界中の注目を集める各大統領候補の、科学に関する知識やスタンスは当然ながら異なる。
民主党候補からは前回に引き続き立候補を表明したヒラリー・クリントン前国務長官、そして共和党候補は6人からよきにつけ悪きにつけ最も注目度の高いドナルド・トランプ氏の2人に絞り、科学技術の4項目の中心にその考え方と発言をまとめた。
Engadget(12月9日)とScience Magazine(2月1日)の記事、その他On the Issue.org、PBS.orgなどを参照した。
<ヒラリー・クリントン前国務長官>
いわずと知れた元ファーストレディ、前国務長官。1947年生まれ(68歳)、イリノイ州シカゴの出身で、父親は繊維関係の事業を営んでいた。名門女子大ウェルズリー大学からイェール・ロー・スクールに進み、弁護士となる。
<ドナルド・トランプ氏>
1946年生まれ、現在69歳の実業家、テレビパーソナリティ。
ニューヨーク市生まれのトランプ氏は、不動産開発業者だった父親の仕事を手伝うかたち不動産業をはじめ、財産を築いた。裕福な家庭の生まれで、名門ペンシルバニア大学ウォートン・スクール卒。
事業の中心は不動産業。そのほかにホテルや建物の運営や管理、各種ライセンス事業を手掛ける。
ただしサイエンスやテクノロジー系に関しては、一時期フェイスブックの株を所有していた程度で(2014年に売却してしっかりもうけている)あまり深い知識、関心を持っているとは思えない。
【地球温暖化】
<ヒラリー・クリントン>
民主党議員全員が、人類の行動が地球温暖化に影響していると考えており、政府が何らかの対策をとるべきと主張している。クリントン氏も二酸化炭素削減と化石燃料に対する規制を支持している。
<ドナルド・トランプ>
地球温暖化を完全否定。2014年にはフォックス・ニュースで「でっちあげだ」と発言し、2012年にはツイッターで、「気候変化という概念は中国が米国経済を押さえつけるために作り出したものだ」とツイートしている(現在は削除。のちに冗談だったと弁解している)。