米大統領選、著名な候補の科学への関心とスタンスは? サンダースVSクルーズ編
前回に引き続き今回は、バーニー・サンダース上院議員(無所属)とテッド・クルーズ上院議員の科学や技術分野に対する考え方をまとめてみたい。
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記事作成にあたり、FEELTHEBERN.ORG、Science Magazine、Engadget(Engadget’s guide to the 2016 presidential election)、Redditなどを参照した。
<バーニー・サンダース上院議員>
サンダース上院議員はもとはバーモント州選出の無所属議員だが、民主党の指名獲得を目指すため、2015年に民主党に入党した。自らを「民主社会主義者」と名乗る。1941年ニューヨーク市生まれ、74歳。
名門シカゴ大学時代からいくつもの市民権運動に参加していたサンダース議員は、政界に身を投じる前は大工や教師、精神医の助手、ジャーナリスト、映画製作など、様々な職を経験した変わり種だ。
Engadgetは各候補の科学面の知識や考え方について独自の採点をしているが、サンダース議員は「Aマイナス」と、候補のなかでもっとも高い評価となっている(ちなみにAはサンダース議員のみ)。
<テッド・クルーズ上院議員>
カナダ生まれ、テキサス育ち、1970年生まれの45歳。2013年よりテキサス州選出の上院議員。プリンストン大学、ハーバード・ロー・スクールを優秀な成績で卒業後、しばらくは裁判畑を歩む。
筋金入りの保守派で、2013年9月にはオバマケア(医療保険改革法)に反対し、予算成立を妨害するために21時間にも及ぶ演説を行ったことで有名。ティーパーティー運動の代表的政治家である。
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