米大統領選、著名な候補の科学への関心とスタンスは? サンダースVSクルーズ編

前回に引き続き今回は、バーニー・サンダース上院議員(無所属)とテッド・クルーズ上院議員の科学や技術分野に対する考え方をまとめてみたい。

岡真由美| Photo by Getty Images

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大統領選挙2
天候の変化は「宗教だ」というクルーズ氏
【写真:Getty Images】

【地球温暖化】

<バーニー・サンダース>
 
 クリントン前国務長官を含むほかの民主党議員同様、サンダース議員も地球温暖化には人間の行動が影響していると考えている。
 
 地球温暖化は人類が現在直面している最大の課題のひとつであり、環境と人間の生活への深刻な脅威だと主張している。クリーンエネルギーの開発推進も支持している。

<テッド・クルーズ>

 地球温暖化を「認めない」立場。「地球温暖化が進んでいるという科学的な証拠はない」と述べている。

 2015年3月には一部に「地球温暖化を主張する人騒がせな人々」がいると発言し、衛星の温度測定に触れながら過去18年間目立った気温の上昇はないとコメントした。天候の変化は「宗教だ」という発言も。

【医療】

<バーニー・サンダース>

 幹細胞研究は「多くの疾患に治療法を提供できる調査研究を代表するもの」と積極的に支援している。過去にも幹細胞研究を承認する法案で複数回賛成票を投じた。

 NIH(国立衛生研究所)などへの基金はもっと増やし、アルツハイマーや糖尿病、ガンなどの治療法に取り組むべきとしている。

<テッド・クルーズ>
 幹細胞研究などの研究は支持しており、NIHへの基金も増やすべきという立場をとる。ただしこの分野に関する発言はほとんどない。

【宇宙】

<バーニー・サンダース>

 サンダース議員は過去に何度か航空宇宙局(NASA)に対する予算削減に賛同する票を投じてきた。貧困問題やヘルスケア問題の解決が優先するという考えによる。
 
 しかし「基本的にはNASAへの基金を増やすことには賛成だ」と述べており、宇宙開発に根本的に反対している訳ではない。

<テッド・クルーズ>
 
 NASAは宇宙開発に集中すべきと主張する。「我々はハードサイエンスに立ち戻るべき。有人宇宙飛行や低地球軌道などの宇宙開発に投資すべきで、政治に惑わされるべきでない」と述べている。

 また民間宇宙飛行や宇宙での鉱物採掘を推進する法案も提出している。

【遺伝子組み換え生物】

<バーニー・サンダース>

 遺伝子組み換え生物(GMO)には反対していないが、きちんとラベルを貼り、消費者にわかるようにすべきという立場を取っている。GMOを食べるか食べないかの決断はあくまで消費者に委ねるべきというのがサンダース議員の主張だ。

<テッド・クルーズ>

 GMOについては支持を表明している。「人々は何を食べるかを決める権利がある。ただし地球上の多くの人々に低コストで質の高い食品を提供する科学に反対すべきでない」と話しクルーズ議員はGMOのラベル添付を義務化することに「反対」している。

取材・文 岡 真由美

【了】

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