古くて新しい「学び」の変革 学習行動を分析し退学予測も
東京ビックサイトで教育ITソリューションEXPOが開催中。先生も適応にてんてこ舞い?
スポンサーリンク退学の予兆をキャッチする デジタル・ナレッジ社の「変わった」サービス
遠隔地での学習には地上波や衛星波を使っていたが、ITのおかげで低コストな通信が可能になり、eラーニングとして爆発的に広がった。
受験勉強や資格取得からマーケティング、経営戦略まで幅広く学べるようになった。
このeラーニングのシステムを使って、ログイン数や勉強をはじめた時刻や勉強時間などの学習行動データを履歴から集め分析し、効率的、効果的に成果が出せるようにアドバイスするような機能が広がりはじめている。
学習行動データの分析から「変わった」サービスを提供しているのがデジタル・ナレッジ社。
同社の「Analytics+」には退学の予兆を検知するシステムが組み込まれている。退学の予兆をキャッチしたらはやめに手当しようという考えだ。
早稲田大学との共同研究を行い、通信制大学からの協力で得た10年分のデータを分析した成果がもとになっている。
「講義を受けている時間が大きく変動する人が退学しやすいようです」と語るのはデジタル・ナレッジのエンジニア畠山博和さん。
ときには短時間で授業を受けるのをやめ、ときには最後まで授業を受け続けるような変化の大きいタイプに退学の傾向があるのだという。
このように学習行動データをもとにした新たなサービスの開発を予感させるものだった。
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