ドクター中松を忘れるな! 中松氏の珍発明

舛添氏の退任により、東京都知事選が行われることになった。知事選といえば、必ず登場するのがドクター中松こと中松義郎氏である。

川口友万| Photo by Tomokazu Kawaguchi

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生よりも気持ちがいい、超電磁コンドーム

中松
『高感度コンドームシステム』(特許公開平7-250858)。陰部で発生した電流が脳まで影響するかどうかは、何とも言えない
【掲載元:特許公報】

 ドクターの発明は非常に多岐に渡る。

 選挙の時に履いているピョンピョンは『翔ッ靴』として1992年に特許が出願(特許公開平6-189801)されており、<ジョギングにおいて足の関節に加わる衝撃をなくし、その衝撃を与えるエネルギを走行に有効に利用できる靴を得ること>ができる靴だ。

 以前、中松氏にお伺いしたところ、

「ピョンピョンといっても普通のプラスチックじゃできませんよ、折れてしまって。金属ならできるかというとできませんよ、重くて。だから新しいプラスチックの発明をやっている。

 そして今の政治を飛び越えるんだということを哲学的に表現した。ピョンピョン飛んでる妙なオジサンというのは全然違うんですよ。低いレベルで想像するから、下世話な話になっちゃう」

 レベルが低くて申し訳ございません。

 形状記憶プラスチックは、形状記憶合金のように一定温度での形状を記憶する高分子ポリマーで、非常に優れた発明である。そのハイテクを使ってピョンピョン(商品化されており、その愛称だ)を作るというのも、また非凡。

 下世話についでに、中松氏の発明には性に関したものが多い。

 その1つ、『高感度コンドームシステム』(特許公開平7-250858)は上部に突起があるコンドームである。<本発明コンドームシステムの突起は女性性器のGスポットに接触して刺激>し、<性感度を著しく高める>。

 Gスポットである。特許を出願した平成6年、中松氏60代半ばだったはずだ。なんとも男ではないか! しかも、この突起の中には磁石が埋め込まれている。

 <男性の性器の抽送運動>が行われると<フレミング右手の法則により>、女性の血流に電流が流れる。

 覚えていますか、フレミング右手の法則?

 電流が右手を握るように流れると親指方向に磁界が発生するという。こすると電流が流れるわけだ。その電流が脳の中のドーパミンを増大させ、<ナマでやるよりも感度が上がる>。

 素晴らしい。サイエンスでセックスだ。

 特許にもこうある。<人類の敵エイズを撲滅出来る発明であり、人類にとって極めて重要な発明である>。ナマより気持ち良ければコンドームをつける、つければエイズに罹患しない。すべては人類のため、国のための発明なのだ。

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