「科学技術社会論夏の学校2016 ―科学を表現する、科学で表現する―」開催

7月29日(金)~7月31日(日)、つくばにて「科学技術社会論夏の学校2016」が開催される。実行委員長の宮本道人が企画意図を解説する。

宮本道人| Photo by Keisuke Kawai

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科学学校
科学技術社会論夏の学校2016ポスター
【ビジュアルデザイン:川合啓介】

「科学技術社会論夏の学校2016」は簡単に言えば、「学問と芸術の交わる場所を新しく作りたい!」という思いで作った合宿イベントです。

 僕はふだん東大で大学院生として神経科学を研究しています。神経系が一体どのように情報処理を行い、「動く」という出力に繋げているのかに興味があり、ショウジョウバエ幼虫をモデル動物として神経回路メカニズムを探っています。

 その際、幼虫の動きや神経活動を映像で記録するのですが、そこから映像文化に興味を持つようになり、共著『ビジュアル・コミュニケーション』を書いたり、ユリイカに映画批評を寄稿したりといった執筆活動を行うようになりました。

 学問・芸術を横断する観点を持つことの重要性を皆さまに伝えたい、という思いで活動しています。

 さて、科学技術社会論夏の学校2016では、参加者の皆さまとともに、「科学を表現する、科学で表現する」というテーマについて考察したいと考えております。

 科学と社会の接点には、多様な表現の方法が存在します。研究の成果について報じるマスメディアや商業誌は、科学「を」表現していると言えるでしょう。

 一方でサイエンスアートやSFは、作者の感情や思想を、ときに科学「で」表現します。これらはそれぞれどのような特徴をもち、どのように重なり合うのでしょうか。

 内容は、参加者発表や若手ネットワーク紹介など、参加者間の交流を主眼においた企画のほか、3つの講演を予定しております。

1日目:科学と芸術を横断する作品を作っていらっしゃるスプツニ子!先生(MITメディアラボ)ご講演

2日目:科学・芸術系番組を手がけていらっしゃる村松秀先生(NHK編成局)ご講演

3日目:科学とメディア・社会の関係を研究していらっしゃる標葉隆馬先生(成城大学文芸学部)ご講演

 参加者としては、学生、研究者、クリエイター、ジャーナリスト、科学・表現に関心のある周辺分野の方を募集しております。

 様々な分野の皆さまとの理系・文系・芸術系の枠を越えた議論を通し、新しい発見や長く続く繋がりが生まれることを楽しみにしております。

□イベント情報
科学技術社会論夏の学校2016
開催日:2016年7月29日(金)~7月31日(日)
会場・宿泊:つくば近辺
申込〆切:6月26日(日) ※〆切延長しました!
公式HP:http://natsugaku.jimdo.com/

文・宮本道人 [科学技術社会論夏の学校2016実行委員会]

【了】

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