“第2の地球”発見か。わずか14光年の距離、生命存在の可能性も

地球からわずか14光年の距離に存在するスーパーアース。その表面は暑すぎずかつ寒すぎず、液体の水が存在し、生命が存在する可能性があるという。

岡真由美| Photo by Getty Images

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人間のような生命体が存在する……かも?【写真:Getty Images】

 去る12月17日、地球からわずか14光年の距離にスーパーアースらしき惑星が存在することが明らかになった。オーストラリアのニューサウスウェールズ(UNSW)大学の科学者らが発見したこの惑星は「Wolf 1061c」と名付けられた。

 UNSW大学のダンカン・ライト博士は「広大な宇宙の空間のなか、我々にこれほど近い距離にある星、我々の隣人ともいえる星に、生命が存在する可能性があるというのは素晴らしいことだ」と述べている。

 惑星Wolf 1061cはWolf 1061を公転する3つの惑星のひとつ。Wolf 1061は、太陽の4分の1の質量、太陽の0.78%の光度を持つ赤色矮星であり、同星を取り巻く3つの惑星はその質量から、いずれも地球と同じく岩石や金属などの固体成分で構成されたスーパーアースであると推定されている。

 Wolf 1061cの公転周期は約17.9日、質量は地球の5.2倍、表面重力は地球の約1.6倍で、3つの惑星のなかでも唯一、Wolf 1061の「ゴルディロックスゾーン(別名:ハビタブルゾーン)」(宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境と考えられている領域)内にあると推定されている。もしもWolf 1601cがスーパーアース、すなわち岩石惑星であれば、その表面は暑すぎずかつ寒すぎず、液体の水が存在し、生命が存在する可能性があるのだ。

 今回Wolf 1061cの発見が注目を集めているのは、太陽系以外の惑星で生命の存在が期待されている惑星のなかで、地球からの距離がもっとも近い(約13.8光年)と考えられているためだ。これまでに地球に近いスーパーアースとしては、約24光年の距離にあるGliese 667Ccの存在が確認されている。

 ライト博士は、Wolf 1061cに生命が存在する可能性はあっても、人類のような生命ではないと考えている。Wolf 1061cはWolf 1061に対し回転せず、常に同じ面を向けている可能性があり、その場合主星に面している面は熱く、反対側の面は非常に寒くなってしまうからだ。

ただし今回のような惑星の発見はあくまで氷山の一角であり、「我々の銀河には約500億の矮星があり、その約半数はスーパーアースのような惑星を持つ可能性がある」とライト博士は指摘している。

 この広い宇宙には、もしかしたら私たち人間のような生命がほかにも存在するかもしれないと考えると、わくわくしないだろうか。

取材・文 岡 真由美

【了】

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