【月刊ムー編集長 三上丈晴 VS と学会重鎮 皆神龍太郎】 第2回「ムーの読者は、主婦が4割」 (全3回)

ムーは女性誌だった?! 月刊ムー編集長の三上丈晴氏とトンデモ本を批判的に楽しむ団体「と学会」の皆神龍太郎氏のビッグ対談!

川口友万| Photo by Masahiko taniguchi|シリーズ:月刊ムー編集長 三上丈晴 VS と学会重鎮 皆神龍太郎

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実は女性読者が4割も!

ムー02
1979年創刊、長寿雑誌である『月刊ムー』
日本内外のオカルト・スピリチュアル情報はすべて同誌編集部に集まってくる
【写真提供:月刊ムー】

皆神:ムーの主な読者っていくつぐらいなんですか? 40代? 50代?

三上:いわゆるモードをとると30代40代だけども、グラフを見ると形はダラダラだよ。。中高生から70、80の年配の方まで。

皆神:ムーの読者の男女差って、どんな感じなの?

三上:4割弱が女性

皆神:へぇ、女性が半分近くもいるんだ、予想外に女性読者が高いね。

三上:その中のほとんどが主婦。主婦雑誌。

皆神:ええ! ムーって主婦雑誌だったの、驚き!?

三上:だって女性週刊誌って霊能者とかそういう記事あるじゃないですか。占いとか開運なんとかみたいな。あのあたりと同じですよ。

皆神:そういえば昔、料理本も出したよね。いわゆる「スピリチュアル料理」みたいなのを。

三上:『不思議体験クッキングブック』(笑)。よくご存じで。

皆神:だって、僕、買ったもん。

三上:買うんだ!(笑)

皆神:買うよ! これを食べれば僕の汚れた身も心も浄化されるんだ~ってね(笑)。

三上:あれ、ムーブックスの中でもなかなかな(笑)。タイトルが『不思議クッキングブック』だから。

皆神:異端な本が多いムーブックスの中でもさらに異端だったから。異端のさらに異端なら、そりゃディープファンとしては迷わず買っちゃいますよ。

三上:あれはでもね、増刷かかってるんだよね。ツチノコの本より全然売れてる(笑)。ムーブックスで、ツチノコの本! 昔出したけど。

 売れませんでしたね。たぶんムーブックス史上最低だったんじゃないかな。

皆神:でも、古本的には出回ってないから、今買うと高いよ

三上:それはタイトルが『幻のツチノコを捕獲せよ』だから! 幻だから、古本に出ない。

皆神:名作ですよ! UMA本って出すと売れないかもしれないけど古本の市場で高騰する傾向があるの。

 僕なんて高騰すると思って3冊くらい買っちゃったもん。並木伸一郎さんの本。したら高騰しなかったのよ(笑)並木さんのはよく売れちゃうから。

三上:高騰するっていうのはそれだけ数少ないってことだもんね。

皆神:潜在的ファンはいるのに、市場に出回っていない、というのが古本の値が上がる秘訣ですかね。

 ま、ツチノコ自体は、いたってなんの不思議もないと思っているんだけど。
 だって、単なる太い蛇っでしょ? しっぽだけが細かったらいちゃいけないって生物学的理由もないし。ただ発見例がないだけかも。
 
 象がね、もし世界に10頭くらいしかいなかったら、たぶん誰も存在を信じなかったと思う。だって大きさがトラックぐらいあって、鼻でモノつまむんだよ。

 そう言った瞬間、「お前、絶対それおかしいだろ」って言われちゃうと思うわけ。そんなものいるわけないじゃんとか。

三上:生物の多様性は想像を超えるからね

ムー02
【対談した店】
『フロム・ロンドン・カフェ』
東京都 目黒区目黒本町4-3-14 コレクションハウスビル
ロンドン直輸入のアンティークに囲まれたシックな店。2階ではバー『TARUHO』が日替わりイベントを開催中。本サイトも関係する『科学実験酒場』は日曜日のみ開催。写真は名物の『フレンチトースト』
【写真:谷口雅彦】

皆神:話を「スピリチュアル料理」に戻すけど、食べ物って「キレイになる」とか付加価値をいろいろ付けられるじゃない。霊的能力が高まるとかね(笑)。

三上:今、世の中、通販とかの美容食品とか健康食品、ほとんどインチキかも(笑)

皆神:わぁ~! ムーにインチキって言われたかない、という世の声が!(笑)

三上:いやいやいや! なにがコラーゲンだよ! 全部胃で消化されるじゃん。直接肌に塗りつけたほうがまだマシだよ。

皆神:皮膚からもなかなか吸収されないから。でも、ムーにインチキって言われたら、もう後がない(笑)。終わりな感じのご指摘(笑)。
 
 ムーの広告って、あれちゃんと広告審査してるの? 裏表紙にある怪しい広告とか。

三上:厳しいですよ。だから今ないでしょ、ほとんど。社内も厳しいし法律的にも。昔の広告みたらトンデモないのいっぱいあるからね(笑)

                              
取材・文 川口 友万

【第3回に続く】

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