文章のグレード分析で判明! スピーチレベルの低さに隠されたトランプの巧みな戦略的演説

米大統領選での過激すぎる発言ですぐに戦線離脱するであろうと思われたドナルド・トランプ。しかし彼の快進撃は止まらない。

山下祐司| Photo by Getty Images

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支持されるのはなぜ? 注目されるトランプのスピーチ

トランプ
小学4年レベルのスピーチと報道されたが……
【写真:Getty Images】

 米・大統領選挙の候補者選挙でドナルド・トランプ旋風がとまらない。過激な発言で話題をさらうと天王山のスーパーチューズデーでは7州で勝利。15日のミニ・スーパーチューズデーでも結果の出ていないミズーリ州をのぞく3州で勝利をあげた。

 トランプの人気をここまでに押し上げた要因のひとつは、イスラム教徒の入国禁止やメキシコとの国境に壁の設置、不法移民の強制送還などの攻撃的な発言を含めたスピーチだろう。マスメディアの目をひき「メッセージ」は確かに米国国民に届いた。

 このトランプのスピーチを分析したのが米・カーネギーメロン大学の大学院生のエリオット・シューマッカーとマキシン・エスカナジー博士。トランプだけでなく共和党と民主党の候補5人の出馬発表から選挙遊説など様々なスピーチを調べた。

 その結果、最もスピーチのレベルが低かった候補はトランプだった。だだし、この結果を嘲笑のネタにとどめてしまうのは間違いだ。

 分析されたのはトランプの他には共和党のテッド・クルーズ上院議員、マルコ・ルビオ上院議員、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官とバーニー・サンダース上院議員のスピーチ。

 さらに、「人民の、人民による、人民のための政治」で有名なリンカーンのゲティスバーグの演説やレーガンとビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ、オバマの大統領就任演説を含めて調査している。ちなみに、3月15日に発表されたため、すでに撤退したマルコ・ルビオ上院議員の分析も含まれている。

 エスカナジー博士らが用いたのは語彙と文法の両面から文章を1~12のグレードにわける『REAP』という方法。もともとはリーディングの授業で読ませる文章を教師が選ぶときに、文章のグレードの知るために開発されたという。

 例えば、単語「determine」は語彙グレード11の指標になる。また、文法的なグレードは文章の階層構造をもとに決まる。日本風にみるとグレード1~6が小学生、7~9が中学生、10~12が高校生相当ということになるだろうか。

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