ゲスの極み乙武は遺伝子に操られていた!? 悪いのはすべてゲスの遺伝子

連日ワイドショーを賑わす不倫ネタに「世の中ゲスばっかり!」と食傷気味のご婦人方へ。世の男性を理解するためにぜひ知っておきたいのが「ゲス遺伝子」だ。

工樂真澄| Photo by Getty Images

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不倫は文化なのか? それとも遺伝子のせいか?

ゲス
精力的なのは教育だけじゃなかった
【写真:Getty Images】

 清純派タレントから国会議員、芸人はもちろん落語家まで、次から次へと出るわ出るわ「浮気」「不倫」のオンパレード。当事者たちにとっては修羅場かもしれないが、これだけ続くと滑稽にしか見えない。

 日本は法律で一夫一妻が定められているが、これがモメる元凶だ。生物学的に見れば一夫一妻の形態をとる哺乳類は5%程度しかいない。考えてみれば同じホモ・サピエンスであっても、イスラム教やアフリカの国々など、一夫多妻の国は少なくないのだ。

 プレーリーハタネズミは一夫一妻で生活する生物で、オスとメスが協力して子育てを行う。哺乳類では珍しいこの「父性」行動の素を探し求めた結果、「AVPR1a」というタンパク質が候補に上がった。

 AVPR1aは「バゾプレッシン」というホルモンと結合するタンパク質だ。バゾプレッシンは脳で分泌されて、いろいろな臓器で働く。有名なのは抗利尿作用で、腎臓に働きかけて尿の量を抑える作用を持つ。このとき腎臓ではバゾプレッシンを受け取るタンパク質が必要で、これを「ホルモン受容体」と呼ぶ。

 AVPR1aはこの受容体の一つで、プレーリーハタネズミのオスの脳では「腹側淡蒼球(たんそうきゅう)」というところで働いている。

 子煩悩なプレーリーハタネズミに対して、近縁種である「サンガク(山岳)ハタネズミ」は決まった配偶者を持たず、メスだけが子育てを行う。オスは多くの生物と同様に種付けするだけ。この「浮気症ハタネズミ」のAVPR1aは「腹側淡蒼球」には働いていない。

 試しにプレーリーハタネズミのAVPR1aを、乱婚制を示すマウスのオスに遺伝子操作で強制的に働くようにする。すると一夫一妻の行動を示すようになるのだ!

 不倫は遺伝子だったのである。

 腹側淡蒼球は「報酬系」という喜びを生み出す神経回路につながっている。交尾のときにオスの脳ではバゾプレッシンが放出される。プレーリーハタネズミでは腹側淡蒼球でAVPR1aがこれを受け取り、報酬回路が刺激される。

 するとその強烈な快感がクセになって同じメスと交尾を繰り返す結果「一夫一妻」制が保たれる。浮気症のサンガクハタネズミの交尾は報酬系につながらず、それほどの快感が得られない。次々と他のメスを渡り歩く原因はここにあるのだろう。

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