【食べる科学実験】非常用米をコーラやポカリでご飯にしてみた
熊本の地震に、他人事ではないと備蓄を始めた人も多いだろう。非常時、水で戻せるアルファ米をコーヒーなどで戻す報告があったので、やってみた。
スポンサーリンクアルファ米をコーラやコーヒーで戻す?!
奥田先生はアルファ米を、
・野菜ジュース(野菜一日これ1本)
・缶コーヒー(ボス グリーン)
・コーラ(コカ・コーラ)
・アップルジュース(トロピカーナ)
で戻してみた。その結果、野菜ジュースは「にんじんやトマトの匂いが食欲をそそる」「味に深みがあり、おいしい」「後味が爽やか」とベタホメ。それはそうだろう。冷えているだけで、要するに野菜のリゾットだ。マズいわけがない。
コーヒーは? 「コーヒーの香りがする」……それはするでしょう。「おいしい」……缶コーヒーでご飯が? 怪しい。おいしそうな要素をまるで感じないのだが。
アップルジュースは「上品な甘み」「おいしい」、まあそうでしょう。
コーラはというと「コーラの味がする」。
そのままだった。
他人の話を鵜呑みにせずに再実験、それが科学魂。ではやってみる。
用意したのは缶コーヒー、オロナミンC、コーラ、ポカリスエット。非常用キットにオロナミンC入れそうじゃないか、お父さんが。ポカリは入れてあるだろう、たぶん。
水で戻す要領で、アルファ米を戻す。缶コーヒーを入れると当たり前だが、お米がコーヒーの中に浮かぶわけで。おかしいだろう、これ。
オロナミンCとコーラはもっとひどい。炭酸だから、シュワシュワしているわけだ、ご飯が。ご飯をイジメているようで、すごく心拍数が上がる。
なんだ、この罪悪感。日本人の心の友なんだよ、お米は! シュワシュワさせちゃダメなんだよ!
1時間後、恐る恐るご飯のパックを開けてみた。缶コーヒーを入れたお米は、コーヒー色。なんかダメだ、食べ物に見えない。
オロナミンCを入れたお米は黄色。しかも発光色。紫外線で照らすと光るぞ、これ(ビタミンBが紫外線に反応するのだ)。何のせ、アメリカの青いケーキ並みに食べ物の色じゃない。
コーラは薄いコーラ色。うーむ。炊き込みご飯と思えばいいのか?
ポカリスエットは元が透明に近いので、普通のご飯だ。見かけだけなら、ポカリ優勝。