海で買い物? ゴーグルを付けてモノを売る・買う未来

ファッション分野向けVRショッピングプラットフォーム「STYLY」を使うと、ヘッドセットを装着してショップにアクセス、オンラインで購入できるようになるという。

石水典子| Photo by Noriko Ishinizu

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実際の洋服を高精細3Dスキャン

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JFW-IFFで使用していたヘッドセットは、HTC ViveとOculus Rift
【撮影:石水典子】

 シニアエンジニアである八幡純和さんに、STYLY開発のコンセプトについて聞いてみた。

「STYLYの最大のメリットは、店舗などの実空間では物理的に難しかったアプローチでも、ヴァーチャルの中でなら低コストで空間をデザインできることです。

 今まで伝えきれていなかったブランドイメージもVRでダイナミックに表現でき、アイテムをより魅力的に見せることができます」

 洋服が実物のようにリアルだけど、これはCGですか?

psy
ブースでは洋服を3Dスキャンする様子が再現されていた
【撮影:石水典子】

「商品はCGでモデリングしたものではなく、実際の洋服を高精細3Dスキャンする技術を独自に構築しました。

 ファッション好きの人だったら、実物の質感や細部まで確認せずに買わないと思うんです。

 服のサイズ感が分からないネットショッピングは苦手、という人もいます。

 オンラインで積極的に服を買わない方でも、実店舗と同じような感覚でショッピングを楽しめるシステムを構築して、ファッション業界の販路拡大に貢献したいですね」

 ファッションのショッピングサイトというだけで、VR技術が身近なものに感じられた。
 
 あの服が自宅に届かないのが、少し残念である。

Psychic VR Lab公式HP:http://psychic-vr-lab.com/web/styly/

取材・文 石水 典子

【了】

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