ついに本当の未来が来た! 望遠カメラ内蔵のスマートコンタクトレンズ SONYとGoogleが開発中
コンタクトレンズがカメラに。自分の見ている風景がそのまま記録できるSF的ガジェットをSONYとGoogleが開発中だ。
スポンサーリンクソニーが特許申請中のコンタクトレンズは、カメラを内蔵して動画や静止画が撮影可能な、いわばスマートコンタクトレンズだ。
カメラ機能のみならずストレージも搭載しており、撮影した画像を保存できる。また保存した画像を外部端末へワイヤレスに転送することも可能だ。
まばたきでシャッターを切る仕組みになっているが、目を閉じた時間によって、普段のまばたきか、カメラ操作のためなのかセンサーで識別するという。
またユーザーが事前に設定した動作によって、撮影開始および終了の合図とすることができる。
たとえば1回長く目をつぶったら撮影スタート、2回続けてまばたきしたら撮影終了といった具合だ。ズームやオートフォーカス、絞り制御、ブレ補正の機能が搭載されるようだ。
まばたきによる暗転にも対処済み。動画の撮影中にまばたきをすると当然ながら黒い画面が記録されることになるが、この画面は撮影が終わると自動的に削除されるらしい。
しかもディスプレイも内蔵しており、まぶたを一定時間閉じると保存した動画や静止画を再生できるという。「まぶたの裏に面影が浮かぶ」どころか、本物の映像が再生されるという訳だ。
一方Googleもスマートコンタクトレンズの特許を申請中だ。こちらは電子レンズ、コントローラ、ストレージ、センサー、無線通信機器、バッテリーなどから構成されるデバイスを、眼に直接埋め込んでしまう技術だ。つまりサイボーグである。
近くへも遠くへも自動的にピントを合わせられるので、近視や老眼の問題が解決されるのはもちろん、眼で捉えた映像をストレージへ保存し、外部端末へとワイヤレスに転送することができる。
例えば説明書を読み、その情報を別の場所にいる家族へ送るといったことも可能だという。
ソニーの技術もGoogleの技術も、現在はあくまで特許申請の段階なので、実現するかどうかはわからない。
ただしスマートコンタクトレンズ分野技術開発が急ピッチで進んでいるのは確実。10年以内には老眼問題も解決されているかも知れない。
こんなに簡単に「視線」が記録されてしまうと、本屋での立ち読みは禁止、試験の際には眼のチェックが実施されるようになるだろう。
それよりも自分が「何を見ているか」、無線経由でのぞかれるほうが問題かもしれない。
あらぬ方向から「あんたどこ見てんのよ!」と目の中が炎上? そんな日が近づいている。
取材・文 岡 真由美
【了】