今年の科学はこれだ! ニュートンが35年も愛されてきた理由 【ニュートン編集部が大予想! 01】 

1981年の創刊以来、一般向け科学雑誌のトップランナーとして不動の地位を築いている『ニュートン』編集部に今年の科学動向を教えてもらった。

川口友万| Photo by Tomokazu Kawaguchi , Newton|シリーズ:ニュートン編集部が大予想!

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実は編集部はほとんど生物系?

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ニュートンは毎月26日発売科学雑誌 ニュートン【画像提供:ニュートン】

――ニュートンは何人体制で作っているんでしょう?

「ムックやiPad版の担当者も含め、編集者が16人くらいですかね。

 珍しいのがイラストレーター。
 
 10人のイラスト制作スタッフがいます。
 
 うちは40人くらいの会社なんですけど、そのうち10人イラストを描く人間がいるというのは珍しいんじゃないかと思います。

 誌面には写真とイラストが多いんですね。

 だからイラストは専属スタッフが描いています。
 
 昔は手描きが多かったんですが、今はほぼすべてがCGです。

 iPad版でも展開させるために3Dを使って画面上でグルっと見れるようなものも作っています。

 グラフィック・サイエンス・マガジンと謳っている、イラストと写真がメインの雑誌ですから。グラフィックを重視しています」

――編集スタッフは、皆さん理系の方なんですか?

「理系がほとんどですね。2人だけ文系出身者かな。生物系が多いかと思います。

 うちの雑誌は物理系の方が売り上げや反響がよかったりするので、物理とか宇宙のイメージが強いと思うんですけど、天文系出身の人間はいないですよ。

 いてほしいですけど(笑)

 物理系も少ないですね。

 私は物理系なんですけど、数が少ない。3人くらいしかいないですね。

 なので物理畑でない人間が相対性理論の話とか書くことになる(笑)」

――それはキツイですねえ。物理をやっていると生物はわかりますけどね。

「生物は頑張って読めばわかりますから。

 物理は根本的なところがわからないとまったくわからない場合もあるので、高校からやってないとハードルは高いでしょうね」

――最新の科学情報がいつも載っていますが、情報はどうやって集めてらっしゃるんですか?

「別にそんな大層なことないですよ。

 今の世の中ですからネットで調べることもありますし、当然、取材して記事を書きます。
 
 取材のないものも校閲を専門家の方に必ずお願いしています。

 私は新聞記者出身なので、校閲は初めは抵抗がありましたね。

 ジャーナリズムメディアだと、なかなか校閲はやらない。

 でもうちの記事は、必ず専門家の方に校閲してもらって、間違いがないかを確認してもらっています」

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