【食べる科学実験】なぜ人はラーメン二郎に並ぶのか? 魅入られる謎を科学で解明
開店前から閉店まで延々と途切れることなく人が並ぶ謎のラーメン屋「ラーメン二郎」。その何がそれほど人を熱狂させるのか?
スポンサーリンク行列が絶えない店、ラーメン二郎
なぜ人はラーメン二郎に並ぶのか?
最近は東京、神奈川以外でも、二郎リスペクトな店が増えている。
煮た肉と煮え過ぎた野菜が山盛り過ぎて、家畜にシャベルで投げ与えたかのような、全然おいしそうに見えないラーメンに出会ったら、きっとそこは二郎リスペクト。
だから今では日本中の人がなんとな~く知ってる。ラーメン二郎という妙なラーメン屋があるということを。
そのラーメンは、ちょっとどうかしちゃったんじゃないかというぐらいに具の量が多く、イヤなことあったんじゃないかというぐらいに脂が浮かび、肉はバベルの塔のように高々とそびえ、神様にイケずされて言葉が通じなくなったバベルの塔の人々のように、客たちは意味不明な言葉、「マシマシ」「マシマシ」「マシマシ」を唱えている。
彼らはジロリアンと呼ばれる。最後にアンが付く言葉なんて、デロリアンかエイリアンぐらいのもので、あ、オバタリアンもあったか。とにかくストレンジでエキセントリック、そんな二郎を愛する客だからジロリアン。
とにかく並んでいる。並んでいない日を見たことがない。車で街中に出る時は、慶応大学の並びにあるラーメン二郎本店の前を通り過ぎる。
また並んでいる。人が並んで、細長いビルをぐるっと取り巻いている。
そんなにおいしいのか?
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