暑いか、寒いか、ハッキリしろ! 温暖化する地球に小氷河期、襲来!
「2030年に小氷河期が訪れるだろう」。昨年のイギリス天文学会でのショッキングな発表は、果たして現実になるのだろうか?そのとき我々はどうなる?
スポンサーリンク著しく低下する太陽の活動
地球温暖化が声高に叫ばれる昨今、温室効果の主原因となる二酸化炭素排出量を減らすために、国も企業も必死で取り組んでいる。
だが待てよ?太陽って周期的に活動してるんじゃなかったか?だったらそのうち、ものすごく寒くなって、温暖化は自然に治まるんじゃないの?
太陽には「静」と「動」の時期がある。その周期は約11年で、1755年の観測開始時を第1期として現在は第24期に当たる。
周期ごとに磁極は反転し、活動が活発になる時期には黒点やフレアなどが多く観察される。また紫外線量が増えるなど、地球の気候にも少なからず影響を与えているとされる。
イギリスのノーザンブリア大学のジャルコヴァ教授は、第21期から23期の太陽の磁場の主成分分析を行い、二つの異なる波長の磁力波を発見した。
互いの波は干渉しあうことで、太陽の磁極に周期性を生み出していると考えられる。
教授らは二つの波の挙動を形式化し、現在の太陽磁場について予測を行ったところ97%の精度で再現できた。
さらに来るべき第25、26周期、すなわち2030年頃の太陽の磁場予測を行ったところ、その頃には二つの磁力波はお互いの磁力を打ち消しあうようになり、太陽の活動は著しく低下するという。そこから冒頭の「小氷河期が来る」という結論に至ったというのだ。
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