【食べる科学実験】 超マズい! 『キリツボ』炭酸化でマズくなった意外な飲み物 (後半)
何でも炭酸化できる『キリツボ』を使って、コーヒーから冷やしうどんまで、何でも炭酸化してみた!
スポンサーリンクウィスキーソーダのソーダ水抜きを作る
キリツボでウィスキーも完全炭酸化!
炭酸製造装置『キリツボ』
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【写真:川口友万(以下同)】
科学実験酒場に集まる客は理系が多く、理系ではなくても無駄に雑学を仕入れている客が多い。お坊さんから魔女まで、東大から霊能者まで、幅広い客層の科学実験酒場だが、さすがの彼らもキリツボは知らなかった。
「キリ? 何? 源氏物語?」
それは桐壺。こっちは壺の中に霧ができるから、キリツボ。やってみせよう。クエン酸と重曹。混ぜて、ほら泡が出た。
「おお! これで炭酸水ができるの?」
できるの。しばし待つ……そして炭酸水側の開閉弁を閉じて、発生側の弁を開けると……ブシュー!
「白いぞ! 霧だ! 雲だ!」
断熱膨張ってやつだな。圧力が急に低下したので、水蒸気が水滴になって見えるようになった。
キリツボ、実際に使ってみると完全に実験器具である。高校の理科教師が買ったというが、それも納得。理科の教材としては抜群にいい。
炭酸水づくりも、キリツボで行うとコーヒー豆を挽く感じで面白い。
入浴剤と炭酸水の炭酸ガスが同じだということさえ、よく知らない人が多い昨今である。水に高圧の炭酸ガスを溶かして炭酸水を作るということも、ピンと来ないかもしれない。
そういう手触りのない生活の中で、原料がはっきりわかるキリツボの実験的な使い方は魅力的だ。
「ウィスキーやってください、ウィスキー」
おっと池袋のバーのマスター、了解です。
キリツボはペットボトルを交換していくから、ソーダサイフォンみたいに水以外を入れるとあとの匂いが、みたいなことはないので、液体なら何でも炭酸化できるのだ。
でも度数が高いとあんまり炭酸が溶けないって、作った人が言ってた。だからあんまり期待しないでくださいね。ブシュー……どうですかね?
「いや結構、炭酸してますよ」
……本当だ。思ったより強い。これはありですね。文字通りのウィスキーソーダ。
「うちでも出そうかな」