【食べる科学実験】 超マズい! 『キリツボ』炭酸化でマズくなった意外な飲み物 (後半)

何でも炭酸化できる『キリツボ』を使って、コーヒーから冷やしうどんまで、何でも炭酸化してみた!

川口友万| Photo by Tomokazu Kawaguchi|シリーズ:食べる科学実験

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最悪のコーヒー、最低のポタージュ

キリツボ
最悪の味になった炭酸コーヒー。なぜあそこまでマズい飲み物になるのか?

「コーヒー飲みたいです!」

 東大の実験サークル、CASTの面々はコーヒーか。やってみよう。アイスコーヒーを入れて、ブシュー。コーヒーに炭酸なんて、夏はいいんじゃないの? おいしそうだし。

「マズッ! なんだこれ!」

 マズい? コーヒーが? どれ……マズッ! どういうあれだ? なんでこんなにマズいんだ。

 なぜか猛烈にマズくなってしまった。酸っぱいし、コーヒーのえぐみみたいなものが前面に来て、飲めたものではない。

 とはいえもったいないので、焼酎を混ぜてみたら、こちらはなぜかおいしい。意味不明だ。結局、アルコールは正義ということなのだろうか?

キリツボ
炭酸入りでおいしくなったのは紅茶とウーロン茶。当たり前といえば当たり前だ

 同じ理屈で紅茶は? 紅茶もマズくなるのか?

「おいしい」

 どうなっているんだ。ウーロン茶は? ウーロン茶もおいしいのか。なんだろうな、味覚って。よくわからないな。

 ポタージュはどうだろう? 冷えたポタージュが炭酸でプチプチしていたら、おいしいのではないかな? よし、じゃあ弁を開けて……ブシュー、ブシュシュシュシュ!

 うおおお、暴走した、吹き出した!

 ポタージュ、爆発。フタの隙間からジェットの勢いで吹き出し、そこら中が黄色くなってしまった。頼むよ、仕事増やすなよ。

 味はどうなんだよ……あれ? 炭酸は? 

「出ちゃったんじゃないですか?」

 出ちゃったって、どうするんだよ。最低だな、これ。

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