【食べる科学実験】 理系大好き“キムワイプ”で肉まんを作ってみた
以前、中国で段ボール入り肉まんが話題となった。じゃあ、理系大好きキムワイプで肉まんを作ってみたらいったいどーなる!? 食べられるの? キムワイプ。
スポンサーリンクキムワイプとは理系の人が大好きな紙製のウェスです
キムワイプ! 理系はみんな知ってるが、理系以外はほとんど知らないキムワイプ! とにかくビーカーがきれいになるんだ、ディスプレイの掃除もできるぞ、キムワイプ! でも鼻をかむと痛いぞ、○○○を拭くともっと痛いぞ、キムワイプ!
「キムワイプって食うと甘いんだぜ」
学生というのは総じてバカである。どのくらいバカかというと、キムワイプは甘いとひとりが言い出し、ホントかよ、とその場にいた学生がみんなでもしゃもしゃとキムワイプを食べ出すぐらい、バカ。
「まじい」
……おじさん、日本の将来が心配になって来たぞ、いやマジで。
私が毎週日曜日に開いている科学実験酒場に東大の理系の生徒たちが遊びに来た。
今、東大理系ではキムワイプが熱いらしい。キムワイプの箱をラケットにして卓球をする『キムワイプ卓球』は大会も開かれ、キムワイプの製造元である日本製紙がスポンサーに付き、賞品はキムワイプ。
汚れを取ったりグラスを拭くのに便利なので、店にはキムワイプが置いてある。それを見つけるなり、未来の研究者や官僚たちは、むしゃむしゃと食い始めたのだ。
「まずいが、セルロースだから害はない」
「鼻セレブの方がうまいよな」
「保湿にソルビットが入ってるから、あれは甘い」
どうでもいいことをよく知ってるな。そんなに食いたいのか、キムワイプ? 食いたいの? なんだろうね、その情熱は。じゃあさ……キムワイプ肉まん作ったら、食うか?
「食います!」
食うんだ。ならば作ってみるかね。
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