【食べる科学実験】 理系大好き“キムワイプ”で肉まんを作ってみた

以前、中国で段ボール入り肉まんが話題となった。じゃあ、理系大好きキムワイプで肉まんを作ってみたらいったいどーなる!? 食べられるの? キムワイプ。

川口友万| Photo by Kawaguchi Tomokazu,Mai Takami|シリーズ:食べる科学実験

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ダンボール肉まんは食べなくてもいい!

キム
皮で包み、蒸せば出来上がり。立派に肉まんだ
【撮影:川口友万】

 完成したキムワイプ肉まんは、断面が黒いことを除けば、ただの肉まん。蒸したものを食べてみる。ふーむ。こういう肉まんと言われれば、こういう肉まん。安い肉まんというか、ジューシーさに欠けるものの、味に問題はない。なんとなくおいしくないけど。

 科学実験酒場へ持って行く。まずは助手の高実茉衣に食べさせる。

 こっちがキムワイプ肉まんね。

「まあ、うーん、普通?」

 だよなあ。

キム
断面が黒いのが何かイヤ
【撮影:川口友万】

「黒いですねえ」

 黒いねえ。

「マズそう」

 マズそうだよなあ。食べると、見た目よりはマシだな。

「こういうの、普通に売ってそう」

 じゃあキムワイプ抜きの肉まんはどうだ? 

「んん……なに、これ! めっちゃおいしい! すごい、おいしい!」

 そりゃよかった。

「なんで入れるんですか? そのままがおいしい」

キム
元がウンコみたいだったと思うと、それを食べる高実茉衣が変態的な感じ
【撮影:高実茉衣】

 ホントだよ、なぜキムワイプを入れるかな。うまいものをまずくしてどうする。ウー・ウェン先生のレシピにハズレなし。

 来た客に出したが、みなさん、普通という意見だった。言われなきゃ普通の肉まん、取り立ててマズくもなくおいしくもない。

 ということはだ、キムワイプ肉まん、元を正せばダンボール肉まんは食えるということだ。言われなきゃ気づかずに食べてしまうレベルなんだから。

 本当か? 本当にダンボール肉まんは虚偽報道だったのか? 本当は……あったんじゃないか? ダンボールを混ぜた肉まんは売られていたんじゃないか? 食えるんだから。わからないんだから。それが何かとても不都合で、だから虚偽報道がでっち上げられたんじゃないのか? 

 報道がウソだったという、それこそがウソだった? ……食糧危機の未来を描いた70年代の映画『ソイレントグリーン』では、ラストに主人公のショーン・コネリーが叫ぶ、「ソイレントグリーンは人間だ!」 

 だから私もまた叫ぼうではないか、「あの肉まんはダンボールだ!」

取材・文 川口 友万

【了】

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