【あぶない科学実験】頭を燃やせ! 手を燃やせ! 携帯用トイレで燃える人体!
スタントマンが火だるまになっても平気なのは、高分子ポリマーにたっぷり水を含ませて体に塗りたくっているから。それ、オムツとかのやつじゃね?
スポンサーリンク重力とかそういう問題じゃないよね、熱いよね
あぶない実験界では、頭を冷やしたら負けだ。クソ寒い中、なんで手や頭に火を着けなきゃならんのか? 立ち止まって考えたら、バカバカしくなってしまう。
何事も勢い、常識は置いていけ。
ポリマーを塗るとすごく冷たい。真冬に野外で水に溶けば、何だって冷たくなるとは思うが、手に塗ると吸水したポリマーの冷たさが染みる。
べとべとの手にオイルをかけて、引火。意外とつかない。こういう時はチャッカマンが絶対に必要だなと、外で火を使うたびに思うのだが、終わるといつも忘れ……うわ、着いた!
手が燃えているよ。
手が燃えるのは人生2度目だ。1度目は大学生の時にあぶない薬を作ろうとして、麻の実をアルコールで煮ていたらアルコールに引火、爆発した。アルコールが飛び散り、手に燃え移った。燃え上がった手の甲に、熱いよりも驚き過ぎて、一瞬、人生の走馬灯が見えた。髪は焦げるわ、まつ毛はなくなるわ、上から怒られ、下からバカにされ、散々だった。
今回は安心して見ていられる。
「燃えてる、燃えてる! 熱くないんですか?」
熱くないですねえ。さすが日本の高分子ポ、熱い! 熱いじゃねえか!
ビックリした。ポリマーが表面から落ちてしまうのは、ダミー腕も人間も同じである。落ちて皮膚がさらされたところへ、風で炎が吹き付けられたのだ。ヤケドするほどじゃないが、熱かった。
全然、安心できない。
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