【食べる科学実験】メガネ洗浄機でワインをおいしく? 超音波酒の秘密

『決してマネしないでください。』(蛇蔵/講談社)にあった、ワインをメガネ洗浄機でおいしくするというネタを検証した。驚くことに、酒の味は明らかにまろやかに!

川口友万| Photo by Tomokazu Kawaguchi|シリーズ:食べる科学実験

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固いボジョレーもあら不思議

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科学実験酒場ではブレンダーを使った撹拌ワインと超音波ワイン、元のワインの3種類を比較した【写真:川口友万】

 私は毎週日曜日に〝科学実験酒場〟というバーを開いている。大人のためのエンターテイメントとして、食に関する科学実験で遊ぼうという主旨だ。そこで酔客相手にボジョレーヌーボーを超音波にかけ、味の違いを判断してもらった。

 「あ、これは違う」

 「こっち? こっちだと思った。全然違う」

 口々に言う。ブラインドで酒を渡した場合でも、ほぼ全員が超音波酒の方がおいしいと言った。

 超音波にかけた時間はおよそ20分。飲み比べると、明らかに味がまろくなる。理屈通りであり、メガネ洗浄機でも十分に通用することがわかった。ワインに限らず、日本酒や焼酎の水割りなどでも如実な変化が表れる。

 ブレンダ―を使った撹拌でも味が変わるということだったが、こちらはほぼ変化なし。デキャンタージュ=空気に触れさせ、酸化させることでワインはおいしくなるが、撹拌によって短時間で強制的にデキャンタージュさせようというものだが、ワインの種類にもよるのだろう、あまり芳しい結果は出なかった。

 もしメガネ洗浄機があれば、ひねてしまっておいしくない酒や開け立てて固いワインでお試しを。瓶ごとではなく、コップに入れて振動させても、十分に変化がわかる。

取材・文 川口友万

科学実験酒場 毎週日曜日17時~23時 東京都目黒区目黒本町4-3-14 コレクションハウスビル 202 フロム・ロンドン・カフェ内バースペース「TARUHO」
https://www.facebook.com/groups/kagakubar/

【了】

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